事例を通じて自分自身の暗黙知を引き出す

具体的な事例分析を用いて、自分ではすでに従っているのに言葉にできない暗黙のルールを浮かび上がらせる。

Why it works

暗黙知は直接の内省には抵抗する場合でも、行為や判断を通じてアクセス可能だ。具体的な事例を提示して反応を求め、続けて「なぜ?」と問うことで、その人が確実に用いているのに一度も言語化していない暗黙のルールが徐々に明らかになる。多くの臨床・専門教育がこの方法で、専門家の直感を伝達可能なものにしている。

How to do it

  1. 自分が日常的に行っているある判断について、10〜20個の具体的な事例を集める。
  2. それぞれについて自分の判断を書き、それ以上答えられなくなるまで自分に「なぜ?」と問い続ける。
  3. 事例をまたいだパターンを探す:自分は暗黙のうちにどの変数を追っているか?
  4. 言語化したルールを新しい事例に当てはめ、実際の判断を予測できるか確認する。

エビデンス

専門知を表面化させるための「思考発話」法や事例ベースの引き出し法は、認知タスク分析の研究で確立されている。これらは専門家が直接の内省では生み出せない暗黙の判断基準を確実に表面化させる。 (observational)

引き出された説明は、必ずしも背後にある実際のプロセスの正確な表現ではない——それらは実際の判断メカニズムを直接読み出したものではなく、後付けで構成された近似である。

出典

  • Klein (1998), "Sources of Power: How People Make Decisions" (naturalistic decision making, RPD model)

よくある間違い

「Xに関する自分のルールは何か?」と直接尋ねる形で暗黙知を表面化させようとすること——事例を使わない直接の問いは、実際に機能しているパターンではなく、決まり文句を生み出しがちだ。

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