証拠を見る前に事前確率を述べる
データを見る前に、何かがどれくらい起こりやすいかについての数値的な見積もりにコミットする。
Why it works
証拠を見る前に事前確率を名指しすることは二つのことをする。それは続く更新を目に見えるものにする(自分がどれだけ動いたかが分かる)。そして基準率——出来事の背景頻度——に向き合うことを強いる。目の前の事例だけから推論するのではなく。基準率の無視についての研究は、個別の事例に関する情報が手に入るとき、人々が体系的に背景頻度を無視することを示している。表明された事前確率がそれを錨づける。
How to do it
- 新しい証拠を検討する前に、「このタイプのものの基準率は何か」と問う。
- 数値を述べる。「証拠を見る前は、これが本当である確率はおよそ20%だと思う」。
- 書き留める——頭の中の見積もりは、届く証拠のプレッシャーの下で消えてしまう。
- その後で初めて証拠を見て、それがどれだけ自分を動かすかを実際に測れるようにする。
エビデンス
基準率の無視は判断研究の中で最も再現されている発見のひとつである。人は個別化された事例情報を提示されると、背景頻度を確実に過小評価する。バーヒレルの研究は、この効果が最も強くなるタイミングを特定した。個別化された情報が、それが事例に関連していると人が判断するときにまさに支配的になる——たとえ基準率がより診断的な入力であっても。 (rct)
実用的な対策としての事前確率設定の習慣は合理性訓練で広く支持されているが、それが対象とするバイアスに比べて直接的な実験的検証は少ない。
出典
- Kahneman & Tversky (1973), on the psychology of prediction, Psychological Review
- Kahneman, D., & Tversky, A. (1973). On the psychology of prediction. Psychological Review, 80(4), 237-251.
- Bar-Hillel, M. (1980). The base-rate fallacy in probability judgments. Acta Psychologica, 44(3), 211-233.
よくある間違い
証拠をちらっと見た後に「事前確率」を設定し、基準率から推論していると信じ込むこと——実際には証拠から二度推論している。
IX Coach でこれを実践する
More practices for ベイズ的思考:信念を合理的に更新する方法
- 信念を全面的にではなく段階的に更新する
新しい証拠は確率をある程度シフトさせるべきであり、5%から95%へ一度に飛ぶことはめったにない。
- 証拠を、それがどう感じさせるかではなく、尤度比によって評価する
自分が正しい場合とそうでない場合とで、この証拠がどれくらい起こりやすいかを問う。
- 確信度予測を追跡することで較正を練習する
あなたの「80%確信している」信念は、約80%の頻度で実現するはずである——それを確認する。
- 自分の信念を反証する証拠を積極的に探す
「何が自分の考えを変えるだろうか」と問い、まさにそれを探す。
- 参照クラスを使って個人的な見積もりを基準率に根づかせる
自分の状況がどう展開するかを見積もる前に、似たような過去の状況を見つけて何が起きたかを確認する。
- 信念を賭けに変換して本当の確信度を明らかにする
その信念に五分五分の掛け率で100ドル賭けるだろうか。その答えはしばしば、主張された確信度と実際の確信度のギャップを明らかにする。
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