物語の引力に対抗するために外部の観察者に相談する
自分の物語的な文脈を共有していない相手にシナリオを説明し、その人の確率の見積もりに耳を傾ける。
Why it works
連言錯誤は「インサイド・ビュー」によって引き起こされる ― あなたは一貫した物語を組み立てており、その要素すべてが互いに整合しているために確からしく感じられる。外部の観察者はその物語を組み立てていないので、基準率から確率を評価しやすく、あなたが語った物語の一貫性によって水増しされにくい。これは、カーネマンのアウトサイド・ビュー予測と同じ仕組みであり、他者の見積もりは、自分の見積もりを確固たるものに感じさせている物語への没入に対抗する。
How to do it
- シナリオの組み立てに関わっていない相手に、短く(30秒程度)説明する。
- 自分の見積もりを伝える前に「これはどれくらいありそうに見える?何パーセントぐらい?」と尋ねる。
- その数字と自分の数字を比較し、20パーセントポイント以上の差があれば調べる。
- その差が「物語によって確からしく感じてしまう」方向に生じている場合、相手の見積もりをより重視する。
エビデンス
The outside-view correction in forecasting research (Lovallo & Kahneman, 2003) shows that observers uninvolved in a project produce more accurate predictions than the project team. Buehler, Griffin, and Ross (1994) supply the experimental basis: people forecasting their own tasks anchor on the inside-view narrative and overshoot, while the same tasks judged from outside are estimated more accurately. Direct evidence for this as a conjunction-fallacy correction is mechanistic, but the transfer is well-motivated. (mechanistic)
Outside observers can carry their own biases; the value comes from their lack of narrative investment, not from superior knowledge.
出典
- Lovallo & Kahneman (2003), Delusions of success: How optimism undermines executives’ decisions, Harvard Business Review
- Lovallo, D., & Kahneman, D. (2003). Delusions of success: How optimism undermines executives' decisions. Harvard Business Review, 81(7), 56–63.
- Buehler, R., Griffin, D., & Ross, M. (1994). Exploring the 'planning fallacy': Why people underestimate their task completion times. Journal of Personality and Social Psychology, 67(3), 366–381.
よくある間違い
尋ねる前に外部の観察者を丁寧に説明しすぎる ― 自分の物語をすべて共有した瞬間、自分の連言的な水増しを相手の評価に持ち込んでしまう。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 連言錯誤 ― 「詳細が多いほど本当らしく」感じる理由
- 組み合わさった主張の各要素の確率を別々に検討する
複数の主張が組み合わさった判断をする前に、それぞれの要素を個別に見積もり、連言全体の確率がそれより低くなっているか確認する。
- 詳細を加える前に基準率にアンカーを置く
その結果が関連する母集団でどれだけ一般的かから出発し、そこから調整する ― 物語から出発してはいけない。
- 物語をそぎ落とし、無味乾燥な頻度の問いとして言い直す
生き生きとしたシナリオを、乾いた統計的な問いに翻訳し、それでも確からしく感じるか確かめる。
- シナリオの水増しがないか計画を点検する
複数のことがすべてうまくいくことに依存する計画を実行に移す前に、依存関係の数を数える。
- 一貫性と確率を明示的に区別する
物語は内的に整合していても稀であり得る ― 「筋が通る」と「ありそうだ」を切り分けることを学ぶ。
- 組み合わさったシナリオに賭ける前にレッドチームで検証する
連言(「Xが起こり、かつYが続く」)に基づいて行動する前に、その「かつ」を攻撃する批判役を割り当てる。