過剰正当化に注意する ― 外的報酬は内発的動機づけを損なうことがある
すでに内発的にやりがいを感じている行動に対しては、外的な報酬を加えると長期的なモチベーションを下げることがある。
Why it works
過剰正当化効果は、すでに内発的に動機づけられている行動に外的な報酬が適用されると起こる。その人はその行動を行う理由を、内発的な関心から外的な随伴性へと再帰属してしまう ―「これをやるのはお金をもらえるからで、好きだからではない」。報酬が取り除かれると、モチベーションは報酬が導入される前よりも低くなる。これは仮説的な話ではない ― デシ、ケストナー、ライアンのメタ分析は、具体的で予期された報酬に対する一貫した過剰正当化効果を見出している。
How to do it
- どんな行動に外的な報酬を加える前にも、その行動に対する現在の内発的動機づけを正直に評価する。
- すでに高い内発的関心のある行動には、具体的なトークンではなく社会的・言語的な強化を使う ― これらは過剰正当化効果が小さい。
- 本質的に嫌悪感があるか、内発的な引力がまったくない行動のために、具体的なコンティンジェンシー・マネジメントを取っておく。
- 報酬システムがしばらく稼働しているなら、報酬を取り除く前に明示的な段階的縮小のスケジュールを計画する ― 依存が生まれた後の突然の取りやめは特に混乱を招く。
エビデンス
The overjustification effect is one of the most replicated phenomena in motivation research, though the conditions under which it occurs are specific — expected, tangible, task-noncontingent rewards are most problematic. (rct)
Unexpected rewards, verbal praise, and performance-contingent rewards show smaller or no overjustification effects. The domain of intrinsic motivation affected is narrower than the popular framing suggests.
出典
- Deci, Koestner & Ryan (1999), "A meta-analytic review of experiments examining the effects of extrinsic rewards on intrinsic motivation," Psychological Bulletin
よくある間違い
すでに好奇心や情熱に動かされている行動にコンティンジェンシー・マネジメントを適用してしまう ― これは、自分が愛していた活動を仕事に変えてしまう確実な方法である。
IX Coach でこれを実践する
More practices for コンティンジェンシー・マネジメントとトークンエコノミー
- 報酬システムを設計する前に標的行動を正確に定義する
コンティンジェンシー・マネジメントは標的行動が曖昧だと失敗する ― 何が報酬に値するかを、観察可能な言葉で正確に定義する。
- 標的行動が起きたらすぐに報酬を届ける
随伴性の効果は、報酬が行動にどれだけ早く続くかに依存する ― 遅れが強化の最大の敵である。
- 時間の経過にわたってモチベーションを維持するために報酬を段階的に引き上げる
固定された報酬を平坦化させてしまう慣れに対抗するために、連続達成に応じてトークンの価値を上げる、報酬のエスカレーションを組み込む。
- 反応コスト ― 標的行動の失敗によるトークンの喪失 ― は注意して使う
見逃した行動の後にトークンを取り除くことは遵守率を上げ得るが、純粋な正の強化システムが避けられる感情的な副作用を生む。
- 本当にモチベーションになる裏付け強化子を選ぶ ― 「動機づけるべき」ものではなく
トークンエコノミーは、トークンが交換できる裏付け報酬がその人を実際に動機づけないなら失敗する。
- トークン強化を社会的強化と組み合わせる
公の場での承認と社会的な評価は、トークンだけが提供する以上にトークンシステムのモチベーション効果を増幅する。