「これまで」に名前をつけ、意図的な「これから」をつくる
挫折の前の期間に名前を与え、はっきりとした区切りを宣言する——名前をつけるという行為そのものが切り離しをつくる。
Why it works
フレッシュスタート効果は、時間的なランドマークが心の中の会計上の境界を課すことで働きます。過去の失敗は以前の期間、以前の自分に属するので、新しい自分を完全には汚さないのです。この境界は、区切りを意図的に名指しすることで、いつでもつくることができます——「ストレスの多かった時期」対「今、真っさらから始める」。名前をつける行為は、月曜日や1月1日がつくるのと同じ心の会計の構造を、カレンダー上の出来事なしに活性化させます。
How to do it
- 自分が切り離したいと望む、失敗や混乱を生み出した時期や状況を特定する。
- その時期に具体的な名前を与える:「燃え尽きた時期」「出張の続いた時期」「厳しかった四半期」。
- 自分自身に対して、今は違う時期にいることを明確に宣言する。
- 新しい時期に属する、具体的な最初の一歩を一つ決める——計画ではなく、行動を。
エビデンス
ダイ、ミルクマン、リース(2014)は、検索データやジム利用データを通じて測定された目標への取り組みが、特に誕生日のような個人的なランドマークにおいて急増することを記録した。これはフレッシュスタートに動機づけられたモチベーションの急上昇と一致する。 (observational)
元の研究が確立したのは自然な時間的ランドマークの効果であり、意図的に設計された切り離しではありません。意図的なフレッシュスタートへの拡張はメカニズム的には裏付けられていますが、より直接的には研究されていません。
出典
- Dai, Milkman & Riis (2014), the fresh start effect: temporal landmarks motivate aspirational behavior, Management Science
- Dai, H., Milkman, K. L., & Riis, J. (2014). The Fresh Start Effect: Temporal Landmarks Motivate Aspirational Behavior. Management Science, 60(10), 2563-2582.
- Dai, H., Milkman, K. L., & Riis, J. (2015). Put Your Imperfections Behind You: Temporal Landmarks Spur Goal Initiation When They Signal New Beginnings. Psychological Science, 26(12), 1927-1936.
- Thaler, R. H. (1999). Mental Accounting Matters. Journal of Behavioral Decision Making, 12(3), 183-206.
よくある間違い
名前をつけるステップを省略し、単に「再スタートすることを決める」こと。これでは過去の時期が絶えず現在に持ち越されたままになり、フレッシュスタートに必要な本物の心理的な断絶が生まれません。
IX Coach でこれを実践する
More practices for フレッシュスタート・フレーミング:自分だけの真っさらな状態を設計する
- 自分のアイデンティティを、途切れた連続記録から切り離す
連続記録が途切れることは一つの出来事であり、今のあなたが何者かについての判決ではない。
- カレンダーだけでなく、個人的なランドマークを使う
プロジェクトの完了、セラピーのセッション、難しい会話など、個人的な節目もフレッシュスタートの引き金として有効。
- 過去の失敗の帳簿を明示的に清算する
何を置いていくかを書き出す——そして文字通りノートを閉じて、フレッシュスタートの合図とする。
- アイデンティティを脅かす失敗のあとにフレッシュスタート・フレーミングを使う
公に恥をかいた、あるいはアイデンティティレベルの失敗のあとこそ、フレッシュスタートが最も必要とされ、最も抵抗される。
- 偽りのスタートに注意する:仕組みのない真っさらな状態は何も変えない
フレッシュスタート・フレーミングはモチベーションを提供するが、仕組みの変更がなければ、同じ条件は同じ結果を生む。