足場かけと意図的なフェーディング

学習者の限界に構造化された支援を提供し、能力が伸びるにつれて体系的に取り除いていく。

Why it works

足場かけは学習者をヴィゴツキーの最近接発達領域――支援があれば達成可能だがまだ独力ではできない範囲――にとどめる。有効成分はフェーディングである。決して取り除かれない支援は、能力ではなく依存を生む。意図的なフェーディングは、学習者にその支援機能を内面化させ、外部のコーチから学習者自身のメタ認知的コントロールへと移行させる。

How to do it

  1. 学習者が課題を完了するために現在必要としている具体的な支援を特定する(チェックリスト、参照資料、プロンプトなど)。
  2. 目標水準でのパフォーマンスが一貫するまで、その支援を完全に提供する。
  3. 支援のひとつの要素を取り除き、パフォーマンスが維持されるかを観察する。
  4. 固定された時間ではなく正確さに合わせたスケジュールでフェーディングを続け、学習者が足場なしで実行できるようになるまで続ける。

エビデンス

足場かけ理論はWood、Bruner、Ross(1976)に端を発し、ヴィゴツキーの最近接発達領域に根ざしている。足場かけとフェーディングの流れは、読解・作文・理科教育で広く応用され、概ね肯定的な効果を上げている。 (clinical)

課題はフェーディングの速度を調整することにある――速すぎれば失敗と落胆を生み、遅すぎれば足場への依存を生む。普遍的なアルゴリズムは存在せず、判断が求められる。

出典

よくある間違い

学習者が支援があるとより良くパフォーマンスを発揮し、フェーディングが不親切に感じられるからといって、足場かけを無期限に提供し続け、決して取り除かないこと――これは足場かけが本来生み出すべきコントロールの移行を妨げる。

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