自尊心を成果の指標として使う——望むものを得たかどうかだけでなく
どんな難しいやり取りのあとでも「自分の振る舞い方に自尊心を持てるか」を問う——「勝ったか」だけではなく。
Why it works
成功の基準を「望むものを手に入れた」から「自分が尊敬する人物のように振る舞った」へ組み替えることは、その会話の最適化のターゲット全体を変えます。この転換は、短期的な勝利をもたらしつつも時間とともに人格を蝕む戦術——操作、不正直さ、プレッシャー下での屈服——から身を守ります。また、自尊心という成果さえ保たれていれば、対人的な部分的成果も受け入れられるものにします。
How to do it
- 重要な対人的なやり取りのあとには毎回、「もし賢明な師がこれを見ていたら、自分が誠実に振る舞ったと見てくれただろうか」と問う。
- 自分が保持できたFASTの要素と、プレッシャーの下で手放してしまった要素を書き留める。
- 何かを手放してしまった場合、それを保持できるようにするには何が必要だったかを特定し、次回に備える。
エビデンス
成果の基準としての自尊心は、徳倫理学および人格に基づく幸福研究と一致しています。自分の価値観と一致した行動をとる人は、即座の成果を最適化する人よりも長期的な幸福が高いと報告します。FASTはこの抽象的な原則を、実用的な会話後の指標に変えます。 (mechanistic)
自尊心の基準としてのFASTの具体的な枠組みはDBTの臨床的な定式化です。その基盤となる人格に基づく幸福の根拠は、実験的に確立されたものというより相関的なものです。
よくある間違い
求めたものを手に入れたからそのやり取りを成功だと捉え、それを操作や不正直さによって得たという事実を無視すること——これはやり取りを重ねるごとに積み重なる自尊心の損失です。
IX Coach でこれを実践する
More practices for FAST:関係の中で自尊心を保つDBTのスキル
- 公正であること:他者に向ける公正さの中に自分自身も含める
自分が尊敬する誰かに対して適用するのと同じ公正さの基準を、自分自身にも適用する。
- 謝罪:存在すること、望むこと、限界を持つことへの謝罪をやめる
謝罪は実際に与えた害のために取っておく——ニーズ、感情、意見を持つことへの謝罪ではない。
- 価値観を貫く:自分にとって本当に大切なことと一致した行動をとる
立場を妥協する前に、その妥協が核となる価値観と対立していないか確認する——対立していれば保持する。
- 誠実であること:嘘や誇張、演出された無力さを排する
実際に真実であることを言う——それが「できない」ではなく「したくない」であるときも含めて。
- 関係と目標の両方が懸かっているときFASTとDEAR MANのバランスを取る
望むもののためにDEAR MANを、関係のためにGIVEを、そして自分自身のためにFASTを使う——そしてそれらが対立するときにどちらを重視すべきかを知る。
関連する概念
- 弁証法的行動療法(DBT)のスキルを実践する
The four DBT skill sets, the mechanisms behind them, and an honest read on the evidence
- DEAR MAN:欲しいものを効果的に求めるためのDBTのスキル
Seven steps for asking, refusing, and negotiating without burning bridges
- GIVE:困難な会話の中で関係を守るDBTのスキル
Four relationship-preserving behaviors to use during any difficult interpersonal interaction