ソクラテス式問答で各信念を検証する
確固たる基盤だけが残るまで、あらゆる主張を「これが真実だとどうして分かるのか?」で追及する。
Why it works
当たり前に感じる信念は、しばしば一度も検証されていない根拠の上に成り立っているため、体系的な問いかけは機能する。各主張の根拠を問うことは、連鎖の中の裏づけのない繋がりをあらわにする。連鎖は最も弱く未検証の前提と同じ強さしか持たない。問いかけこそが、漠然とした確信を本物の根拠かあるいは捨てられる信念へと変換するものだ。
How to do it
- 重要な信念について問う:これがどうして分かるのか?根拠は何か?
- それが偽であるとしたら何が真実でなければならないか、そしてそれが実際に当てはまるかを問う。
- 答えを本当に根本的なものにたどり着くまで下へ追い、そこで止める。
エビデンス
ソクラテス式問答は哲学において確立された手法であり、信念に対する根拠を検証するために臨床現場(特にCBT)でも使われている。第一原理のツールとしてはメカニズム的だが、問いかけの技法そのものは臨床的な系譜を持つ。 (mechanistic)
臨床エビデンスはCBTの文脈(歪んだ信念の検証)向けであり、第一原理による問題解決に特化したものではない。
出典
- Socratic method in philosophy; use of Socratic questioning in cognitive behavioral therapy
- Braun, J. D., Strunk, D. R., Sasso, K. E., & Cooper, A. A. (2015). Therapist use of Socratic questioning predicts session-to-session symptom change in cognitive therapy for depression. Behaviour Research and Therapy, 70, 32–37.
よくある間違い
問いを修辞的に投げかけて最初の心地よい答えを受け入れること——実際に連鎖を下までたどって、擁護できるものに到達しないこと。