埋没費用を次の決断から切り離す
すでに使ったものは戻らない — これから起きることだけで判断する。
Why it works
損失回避は埋没費用の誤謬を助長する。すでに費やしたものを「無駄にしない」ために失敗している道を続けてしまうのは、手放すことで損失が確定してしまうからだ。お金であれ時間であれ努力であれ、いずれにせよ取り戻せないのだから、前向きな選択においてはゼロの重みしか持たないはずである。埋没費用を明示的に名指しすることで、それを計算から除外できる。
How to do it
- すでに使って取り戻せないものを声に出して確認し、「終わった、無関係」とラベルを貼る。
- 問うべきはただ一つ、今の立ち位置から見て最善の次の一手は何か。
- 今日この道をゼロから始めるとしたら選ばないなら、それが答えである。
エビデンス
埋没費用効果は実験的によく実証されている。アークスとブルーマーは、すでにお金を払ったというだけの理由で人々が劣った選択肢に固執することを、複数の研究にわたって示した。 (rct)
継続が合理的な場合もある(評判、学習、契約上の義務)。誤謬とは、取り戻せない費用そのものが選択を動かしてしまうことである。
出典
- Arkes & Blumer (1985), "The Psychology of Sunk Cost", Organizational Behavior and Human Decision Processes
よくある間違い
「元を取る」ために賭けを重ねること。失った額が大きいほどその衝動は強くなる — まさにその時こそ立ち止まり、ゼロから計算し直すべきである。