高い緊張を伴う本番前に、マスタリーイメージで自信を築く
高いプレッシャーがかかる状況の前に、過去の最高のパフォーマンスをイメージの中で再生する。
Why it works
過去の成功したパフォーマンスのイメージは、実際の達成体験と同じ自己効力感のメカニズムを活性化する――脳は成功の鮮明なイメージを、能力の部分的な証拠として処理する。これが、Banduraがイメージによる経験を自己効力感の源の一つに挙げた理由である。プレッシャーの高い状況では、本番前のマスタリーイメージが、プレッシャーが生み出す自信の低下をある程度予防する。
How to do it
- 過去最高のパフォーマンス――そのスキルをうまく遂行できた具体的な記憶――のライブラリを構築する。
- 重要な本番の前に、その最高のパフォーマンスの一つを5〜10分かけて詳細にイメージする。
- 自信、コントロール感、フローといった情動状態もイメージの一部に含める。
- マスタリーイメージのセッションを終えてから、次の本番に向けたプロセスイメージに移る。
エビデンス
マスタリーイメージは、スポーツ心理学研究で特定されている四つのイメージ機能(動機づけマスタリー、動機づけ覚醒、認知一般、認知特異)の一つである。アスリートの自己効力感と自信の評価の高さと関連している。 (observational)
この文献では自己報告による自信の測定が中心である。マスタリーイメージからプレッシャー下での客観的なパフォーマンス向上への直接的な結びつきは、分離して検証するのが難しい。
出典
- Paivio (1985), cognitive and motivational functions of imagery in human performance, Canadian Journal of Applied Sport Sciences
よくある間違い
マスタリーイメージでプロセスイメージを置き換えてしまうこと――マスタリーイメージは自信を築くが運動プライミングにはならない。両者は異なる機能を果たし、どちらも必要である。
IX Coach でこれを実践する
More practices for メンタルリハーサルとイメージトレーニングを実践する
関連する概念
- 本番前ルーティンを実践に活かす
The sport psychology science behind why rituals before high-stakes moments actually work
- セルフトーク戦略を実践する
What the sport psychology research actually shows about self-talk — and how to use it correctly
- プレッシャー下で「あがる」ことを実践的に理解する
The science of why performance fails under pressure — and the evidence-backed ways to prevent it