認知的フュージョンの解消(デフュージョン)
思考を、文字通りの真実や従うべき命令としてではなく、通り過ぎていく心的出来事として見る。
Why it works
私たちは思考と融合(フュージョン)しがちだ——「私は失敗するだろう」を、単なる言葉の連なりではなく事実として扱ってしまう。デフュージョンは、思考の内容ではなく、思考との関係性を変えることで機能する。それを心的活動として気づくことが距離を生み、思考がまだそこに存在していても、気分や行動を支配する力を失わせる。
How to do it
- 思考に気づき、それに前置きをつける——「私は〜という思考を持っている」。
- しつこい思考をゆっくりと、あるいはおどけた声で言ってみて、その締め付けを緩める。
- 思考を、掴みにいくのではなく、小川に浮かぶ葉のように流れていくのを眺める。
- 「これは本当か」ではなく「今、これを信じ込むことは自分にとって機能的か」と問う。
エビデンス
デフュージョンはACTの中核プロセスであり、実験的・臨床的研究がデフュージョン技法によって苦痛な思考の信憑性と影響が低下することを支持している。Luomaら(2012年)の管理された研究では、デフュージョン演習によって恥に関する思考の信憑性と不快感が低下した。ACT全体を評価したメタ分析(Powers, Zum Vorde Sive Vording & Emmelkamp, 2009)ではGubman d=0.42〜0.68の効果量を報告しており、デフュージョンはその中核メカニズムとして機能している。 (rct)
構成要素研究はACT全体の試験より規模が小さく、信憑性への効果はまだ理論的に議論されている。デフュージョンは単独で用いられることはほとんどなく、支持の一部はACT全体へのものである。
出典
よくある間違い
デフュージョンを、思考を密かに取り除くための手段として使うこと。それが機能するのは、思考を軽く保持することが目的であるときだけで、抑圧しようとすることではない——抑圧は思考をより強く戻す傾向がある。