逆境が明らかにした強さを見出す
その状況が求めたからこそ自分自身の中に発見した力を名づける。
Why it works
逆境は、快適さの中では試されることのない能力――忍耐力、機転、助けを求める力――を表面化させることが多い。これを見出すことは二重の効果を持つ。それは実際に自分が行ったことについての正確な観察であると同時に、困難な出来事に対処できた自分の能力の証拠を与えることで自己効力感を高め、将来の逆境への防御にもなる。
How to do it
- そのつらい時期が日々、自分に実際に何を求めていたかを思い出す。
- それに応えるために引き出した、あるいは身につけた具体的な強さを名づける。
- その同じ強さを、今どこで意図的に使えるか書き留める。
エビデンス
個人的な強さの発見は、心的外傷後成長と恩恵の発見において認められている領域の一つであり、多くの研究で測定されている。これは自己効力感とも重なり、過去の対処の証拠が将来の対処への自信を予測する。 (observational)
報告される成長は部分的には意味づけの物語であり、必ずしも客観的な変化と一致するわけではないが、それが実際の行動を反映している場合には有用である。
出典
- Tedeschi & Calhoun, post-traumatic growth research (personal strength domain); Bandura, self-efficacy
- Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (1996). The Posttraumatic Growth Inventory: Measuring the positive legacy of trauma. Journal of Traumatic Stress, 9(3), 455-471.
- Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84(2), 191-215.
よくある間違い
実際には使わなかった強さを自分の手柄にしてしまうこと。これは内省を空虚なものにする。力の源は、どれほど不完全であっても、自分が本当に行ったことを名づけることにある。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 恩恵の発見:逆境の中に意味と成長を見出す
- 本物の恩恵を名づける――代償を消し去らずに
つらい経験から生まれた具体的で本物のプラス面を列挙しながら、それが何を犠牲にしたかも認め続ける。
- 逆境に優先順位を並べ替えさせる
逆境がもたらす明晰さを使って、本当に大切なものの順位を恒久的に付け直す。
- 深まった人間関係を認識し、そこに再投資する
逆境を通じてどの関係がより深まったかに気づき、その絆に意図的に投資し直す。
- 経験を一貫した物語として構築する
つらい出来事を、自分が何者であり、どこへ向かっているかにつながる物語として書く。
- 恩恵の発見と有害なポジティブさを区別する
本物の良さを見出しているのか、単に無理にでも大丈夫だと思い込もうとしているだけなのかを確認する。