逆境に優先順位を並べ替えさせる
逆境がもたらす明晰さを使って、本当に大切なものの順位を恒久的に付け直す。
Why it works
大きな逆境は何が重要かについての視点を確実に変えるが、日常が戻ってくるとその明晰さは薄れていく。並べ替えられた優先順位を意図的に捉え直して行動に移すことで、一時的な気づきは持続的な変化に変わる――「これでわかった、何が大切かが」という感覚は、通り過ぎる感情から、実際の時間と注意の再配分へと転じる。
How to do it
- つらい経験が何を本当に大切なものとして明確にしたかを書き出す。
- それを、今実際に自分の時間と注意がどう配分されているかと比較する。
- 並べ替えられた優先順位に合わせて、今週の具体的な取り決めを一つ変える。
エビデンス
再優先化(人生への感謝の深まり、大切なものの意味の変化)は、心的外傷後成長と恩恵の発見の研究文献において、頻繁に報告される中心的な領域である。 (observational)
自己報告された優先順位の変化が必ずしも行動の変化につながるとは限らない。恩恵はそれを報告することではなく、それに基づいて行動することにある。
出典
- Tedeschi & Calhoun, post-traumatic growth (appreciation of life / new priorities domains)
- Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (1996). The Posttraumatic Growth Inventory: Measuring the positive legacy of trauma. Journal of Traumatic Stress, 9(3), 455-471.
- Tedeschi, R. G., & Calhoun, L. G. (2004). Posttraumatic growth: Conceptual foundations and empirical evidence. Psychological Inquiry, 15(1), 1-18.
よくある間違い
気づきそのものを変化だと思い込むこと。「家族が一番大切だとわかった」と言いながら同じスケジュールを続けていれば、その明晰さは以前の惰性へと消えていく。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 恩恵の発見:逆境の中に意味と成長を見出す
- 本物の恩恵を名づける――代償を消し去らずに
つらい経験から生まれた具体的で本物のプラス面を列挙しながら、それが何を犠牲にしたかも認め続ける。
- 逆境が明らかにした強さを見出す
その状況が求めたからこそ自分自身の中に発見した力を名づける。
- 深まった人間関係を認識し、そこに再投資する
逆境を通じてどの関係がより深まったかに気づき、その絆に意図的に投資し直す。
- 経験を一貫した物語として構築する
つらい出来事を、自分が何者であり、どこへ向かっているかにつながる物語として書く。
- 恩恵の発見と有害なポジティブさを区別する
本物の良さを見出しているのか、単に無理にでも大丈夫だと思い込もうとしているだけなのかを確認する。