選択肢の位置バイアスを利用して順序を再設計する
人は不釣り合いに最初か最後に並んだ選択肢を選ぶ——最良の選択肢をそこに置こう。
Why it works
初頭効果と新近効果は、一連の中で最初と最後の項目がより多くの注意と選択を集めることを意味する。メニューやリストでは、すべての項目が等しく目に入っていても、一番上の項目がより多く選ばれる。これは非合理的なことではない——注意には限りがある——が、内容を変えずにリストの順番を変えるだけで行動を変えられることを意味する。
How to do it
- 繰り返し行う選択(朝食に何を食べるか、最初にどのタスクをやるか)については、最も馴染みのあるものや最も便利なものではなく、最良の選択肢を最初にリストする。
- たとえ結局は飛ばすだろうと思っても、最悪の選択肢をリストの上から取り除く。
- これをToDoリストに応用する。一番上の項目は不釣り合いに実行されるので、最も重要なことをそこに置く。
エビデンス
メニューの選択、投票用紙の順序、オンラインショッピングにおける位置効果はよく文書化されている。候補者の投票用紙上の順序、検索結果の上位への商品配置、カフェテリアの品目の順序に関する研究はいずれも、位置に駆動される有意な選択バイアスを示している。 (observational)
位置効果は、区別のつきにくい選択肢で最も強く働く。人が強い選好を持っている場合、順序の影響は小さくなる。この効果は集団規模では頑健だが、個人の影響の受けやすさにはばらつきがある。
出典
- Mantonakis et al. (2009), "Order in choice: Effects of serial position on preferences", Psychological Science
よくある間違い
一度優先度でリストを整理して、それきり手をつけない——新しい項目は上や下に追加される傾向があり、意図的に配置したものを徐々に押しのけていく。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 選択アーキテクチャを実践する
- 偶発的な選択アーキテクチャがないか物理環境を点検する
今の環境が自分をどこへ促しているかを地図化し、それを意図的に作り直す。
- 分割を使って資源の使いすぎを制限する
資源をより小さな単位に分けることで、一度に消費する量が減る。
- カテゴリーラベルを使って選択肢の感じ方を変える
食品を「低脂肪」、手数料を「無駄な手数料」、選択を「責任ある選択肢」とラベルづけすると、その感じ方——そして選ばれ方——が変わる。
- 選択肢の数を減らして実行力を高める
選択肢が多いほど決定は悪くなり行動も減ることが多い——意図的に選択肢を絞ろう。
- 多段階の選択を構造化して途中離脱を防ぐ
複雑な行動を、見える進捗とともに順序立てられたステップに分けると完了率が上がる。
- 行動しないことを、不作為ではなく損失として組み立てる
行動しないことで何を失うかを強調する方が、行動することで何を得るかを強調するより人を動かすことが多い。