下落局面でDCAを止めない――そここそが最も効果を発揮する場面だ
より低い価格でより多くの株を買うことがDCAの数学的な仕組みの核心だ――下落局面で一時停止すると損失だけを捉えてしまう。
Why it works
DCAの一括投資に対する唯一の数学的優位性は、まさに積み立て期間中に価格が下落したときに生じる――より低い価格でより多くの株を買うことで、時間加重平均コストより平均取得コストを下げられる。下落局面でDCAを一時停止してしまう投資家――最もよくある行動上の失敗――は、価格下落をすべて未実現損失として捉えてしまい、やがて訪れる回復を牽引する価格でより少ない株しか買えなくなる。
How to do it
- 次の市場下落が来る前に、コミットメントを書き留めておく:「私はポートフォリオの評価額に関わらず、自動振込を続ける」。
- 下落局面が来たら、ポートフォリオの評価額ではなく株数を確認する――株数が増えることが正しいフレームだ。
- 一時停止したい衝動が強いなら、金額を25%以内で減らすことはあっても、完全に止めない。
エビデンス
DCAの平均取得コストを下げるという数学的性質は、第一原理から実証可能だ。投資家のアンダーパフォーマンスに関する行動研究は、タイミングに関する決断――拠出の一時停止も含む――が、ファンドのリターンと投資家自身のリターンの間のギャップを生む主な要因であることを裏付けている。 (mechanistic)
DALBARの方法論は行動ギャップを誇張していると批判されてきた。効果の方向性(タイミングの決断はリターンを損なう)は、大きさについては議論があっても広く受け入れられている。
出典
- DALBAR Annual Quantitative Analysis of Investor Behavior (ongoing) — documents the persistent gap between market and investor returns driven by timing behavior
- Constantinides, G. M. (1979). A Note on the Suboptimality of Dollar-Cost Averaging as an Investment Policy. The Journal of Financial and Quantitative Analysis, 14(2), 443–450.
- Benartzi, S., & Thaler, R. H. (1995). Myopic Loss Aversion and the Equity Premium Puzzle. The Quarterly Journal of Economics, 110(1), 73–92.
よくある間違い
「落ち着いたら再開しよう」と自分に言い聞かせてしまうこと――それは複利効果の優位性を牽引する早期の回復局面の株を確実に逃してしまう。
IX Coach でこれを実践する
More practices for ドルコスト平均法を実践的に理解する
- 決断を二度と繰り返さないよう投資を自動化する
給料日に自動振込を設定し、お金が使える状態になる前に投資が完了するようにする。
- 一括投資かDCAかを正直な数字で決める
まとまった資金が入ったら、待つ理由が数学的ではなく行動的なものである限り、全額を投資する。
- 「余裕ができたら」ではなく固定スケジュールで拠出を増やす
自動で拠出額が増える仕組みを組み込み、生活水準の上昇が静かに投資余力を食いつぶさないようにする。
- デフォルトのDCA投資先として幅広いインデックスファンドを使う
分散されたインデックスファンドへの一貫したDCAは、多くのアクティブ投資家のリターンを損なう銘柄選択の決断を不要にする。
- DCAシステムを使って市場への恐怖を克服する
事前にコミットされた投資システムは、市場の底で損失回避を打ち負かすための主要なツールだ。