創造的な仕事における「if-then(もし〜なら)」報酬に注意する
条件付き報酬は、複雑な課題では焦点を狭め、パフォーマンスを鈍らせることがある。
Why it works
ピンクは、「Xをすれば、Yがもらえる」という報酬は、狭くアルゴリズム的な課題ではうまく機能するが、創造性や自由な思考を必要とする課題ではパフォーマンスを損なう可能性があると指摘する。報酬は注意を報酬そのものへと向けさせ、探索から遠ざけてしまい、複雑な仕事が依存する内発的な興味を締め出してしまうことがある。
How to do it
- 条件付き報酬は、本当に単純で明確に定義された課題のためにとっておく。
- 創造的な仕事については、案件ごとのボーナスよりも、公正な基本給と自律性を基盤とする。
- 報酬は、目の前にぶら下げるニンジンとしてではなく、事後の承認として使う。
エビデンス
実験研究——初歩的な認知スキルすら必要とする課題においてすら報酬がパフォーマンスを損なうという研究や、過剰正当化に関する文献を含む——が、複雑な課題に対するif-then報酬の限界を裏づけている。 (rct)
報酬がパフォーマンスを損なうという発見は事実だが、限定的であり議論もある。給料が重要でないという意味ではなく、効果は課題の種類に大きく依存する。
出典
- Deci, E. L., Koestner, R., & Ryan, R. M. (1999). A meta-analytic review of experiments examining the effects of extrinsic rewards on intrinsic motivation. Psychological Bulletin, 125(6), 627-668.
- Lepper, M. R., Greene, D., & Nisbett, R. E. (1973). Undermining children's intrinsic interest with extrinsic reward: A test of the "overjustification" hypothesis. Journal of Personality and Social Psychology, 28(1), 129-137.
- Ariely, D., Gneezy, U., Loewenstein, G., & Mazar, N. (2009). Large stakes and big mistakes. The Review of Economic Studies, 76(2), 451-469.
よくある間違い
創造的あるいは複雑な仕事にボーナスや賞を使ってやる気を引き出そうとすること——焦点を狭め、その仕事が必要とする内発的な関心を損なうことで逆効果になりうる。