最初の「なぜ」を問う前に問題を正確に述べる
曖昧な問題の記述は曖昧な根本原因を生む——何が起きたのかを具体的にする。
Why it works
5つのなぜの連鎖は、その出発点と同じくらいしか役に立たない。「物事がうまくいかなかった」や「品質が悪かった」として述べられた問題は、ほとんど何によっても説明できてしまうため、最初の「なぜ」が何十もの方向に枝分かれし、連鎖は決して収束しない。「バッチ47の3番目の溶接部が継ぎ目で破損した、接合部ではなく」という正確な問題の記述は、なぜの連鎖をこの故障に関連する特定の因果経路に制約する。最初の正確さは、残りの分析を扱いやすくするための投資だ。
How to do it
- 問題をできる限り具体的に記述する:何が、どこで、いつ、どんな条件下で失敗したか?
- 失敗しなかったものも含める——これは原因の範囲を狭める。
- 評価的な言葉(「それはひどかった」)を避け、観察可能な事実にとどまる。
- 正確な事実が分からない場合は、なぜの連鎖を始める前にそれらを集める。
エビデンス
問題の特定化は、すべての正式な根本原因分析手法(FMEA、故障の木解析、石川ダイアグラム)における基礎的なステップだ。トヨタ自身の5つのなぜについての記述は、正確な問題観察を前提条件として強調している。 (mechanistic)
「問題」の境界自体が議論の的になるような複雑な社会技術システムでは、正確な特定化は聞こえるより難しい。
出典
- Ohno (1988), Toyota Production System — problem specification as prerequisite to root cause analysis
よくある間違い
すでに結論となっている問題の記述(「プロセスが非効率だ」)から始めることであって、観察(「作業Xは1時間ではなく4時間かかった」)から始めないこと——これは最初の「なぜ」を循環させてしまう。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 5つのなぜ
- 変更可能な原因にたどり着くまで因果の連鎖をたどる
実際に修正できるものにたどり着くまで「なぜ?」を問い続ける。
- 複数の原因が見つかったら連鎖を分岐させる
「なぜ」に二つ以上の正しい答えがある場合は、それぞれの分岐を別々にたどる。
- ヒューマンエラーとシステム条件を区別する
ある人が直接の原因である場合、なぜシステムがそのエラーを許してしまったのかを問う。
- 連鎖を逆にたどって根本原因を検証する
根本にたどり着いた後、逆向きに検証する:連鎖の各「だから」は論理的に筋が通っているか?
- この事例からの回復だけでなく、再発を防ぐよう修正を設計する
根本原因の修正がこの発生だけでなく、原因そのものを永続的に排除することを確実にする。