眠れないときはベッドから出る
およそ20分間覚醒状態が続いたらベッドを離れ、ベッドで目覚めているという結びつきが強化されるのを防ぐ。
Why it works
ベッドで目覚めたまま過ごす一分一分が、ベッドという環境と覚醒状態との結びつきを深めていきます。起き上がることでその強化サイクルが断ち切られ、穏やかで刺激の少ない空間で過ごした後、戻る前に眠気が再び高まるのを待つことができます。起き上がることの不快さそのものがメカニズムです。それによって、ベッドは睡眠の可能性が高いときにだけ再び入る場所になります。
How to do it
- 心の中でおおよそ20分の目安を設定し(時計は見ない)、眠りが訪れなければ起き上がる。
- 薄暗く静かな空間に移動し、軽い読書やストレッチなど、穏やかで刺激の少ないことをする。
- 本当に眠気を感じたときだけベッドに戻る。
エビデンス
「眠れないときはベッドから出る」という指示は刺激制御の中核ルールの一つです。刺激制御療法全体の臨床試験では、睡眠衛生指導だけよりも入眠潜時と入眠後の覚醒時間を改善することが示されています。 (rct)
このルールを不安に感じる人もいる。厳密に起き上がることが強い苦痛を伴う場合は、ベッドの中での短いマインドフルネスやリラクゼーションを代替とすることは臨床的に許容される適応である。
出典
- Bootzin & Perlis (1992), stimulus control therapy for insomnia, in Nonpharmacologic Treatments of Insomnia
よくある間違い
起き上がった後に明るい光やスマートフォン、メールなど刺激的なことをしてしまうこと。これは脳をさらに活性化させ、眠りに戻ることを難しくする。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 睡眠のための刺激制御
- ベッドは睡眠(とセックス)だけに使う
ベッドを厳密に用途限定することで、脳がそれを覚醒ではなく眠気と結びつけて学習するようにする。
- 厳密で一貫した起床時刻を保つ
前夜どれだけ眠れたかにかかわらず、毎日同じ起床時刻を基準にする。
- 疲れているだけでなく眠いときだけベッドに行く
本当の眠気と単なる疲労を区別する方法を学び、前者を待ってからベッドに行く。
- 睡眠についての不安のループを断ち切る
眠れないことへの不安が眠れない主な理由になってしまうサイクルを断ち切る。
- 寝室全体を単一目的の睡眠合図としてデザインする
寝室全体が睡眠のように感じられ、見えるようにすることで、すべての環境的な合図が眠気を促すようにする。
- 夜間に時計を確認するのをやめる
時計を取り除くか隠すことで、脳を活性化させる「残り時間を計算する」ループを止める。