「したいこと」と「すべきこと」を棚卸ししてバンドリング候補を見つける
やりたいのに罪悪感を感じることと、すべきだとわかっているのに避けていることを並べてリストアップする。
Why it works
バンドリングが機能するのは、「したいこと」が本当に望まれていて、「すべきこと」が本当に避けられている場合だけだ。明示的な棚卸しをしなければ、ほとんどの人は相性の良い組み合わせがどれだけあるかを過小評価する。この棚卸しはまた、「したいこと」に伴う罪悪感が、組み合わされたときに本物の報酬として感じられるほど強いのか、それとも単にどのみち自由に手に入るものなのかを明らかにする。
How to do it
- 「自由に楽しんではいけないと感じているもの」と「すべきだとわかっているのに確実にスキップしてしまう行動」の2つのリストを書く。
- 「したいこと」を「すべきこと」の最中に楽しめる組み合わせを見つける——「したいこと」は同時に存在すべきであり、順番に行うものではない。
- 「したいこと」が「すべきこと」と競合する注意を必要とする組み合わせは除外する(例:画面への集中を必要とする「したいこと」を、同じく画面への集中を必要とする「すべきこと」と組み合わせるなど)。
エビデンス
「したい—すべき」の枠組みは、ミルクマンの誘惑バンドリング研究の概念的基盤であり、現在バイアスと自己統制に関する行動経済学の研究に根ざしている。棚卸しのステップそのものは、別途検証された手法というより、この枠組みの実用的な拡張である。オドノヒューとレイビン(1999年)は、現在バイアスを持つ人々がなぜ慢性的に「すべきこと」を避けるのかを正式に理論化しており、この棚卸しがバンドリング候補として明らかにしようとしている行動を正確に説明している。 (mechanistic)
構造化された棚卸しは実践者向けのアドバイスである。根底にある現在バイアスの枠組みは行動経済学でよく裏付けられているが、この特定の棚卸し手順そのものは独立して試験されていない。
出典
- Milkman, K. L., Minson, J. A., & Volpp, K. G. M. (2014). Holding the Hunger Games Hostage at the Gym: An Evaluation of Temptation Bundling. Management Science, 60(2), 283-299.
- O’Donoghue, T., & Rabin, M. (1999). Doing It Now or Later. American Economic Review, 89(1), 103-124.
よくある間違い
すでに自由に楽しんでいる「したいこと」を選んでしまうこと。制限がなければバンドルされたインセンティブも習慣への効果も生まれない。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 誘惑バンドリングを実践する
- 「したいこと」が「すべきこと」の最中にしか手に入らないバンドルを設計する
誘惑を健康的な行動の最中だけに独占的にアクセスできるようにする——制限こそが有効成分だ。
- 効果がなくなる前にバンドルをローテーションする
「したいこと」が仕事と結びつくようになるとバンドルは吸引力を失う——それが起きる前にローテーションしよう。
- 「すべきこと」を将来ではなく今すぐ望ましいものとして再定義する
健康的な行動についての心的表象を「将来の利益」から「現在の体験」へとシフトする。
- 「すべきこと」を社会的なつながりと組み合わせる
避けている行動に社会的な要素を加えることで、つながりを通じてその場で報酬を感じられるようにする。
- 自然な「フレッシュスタート」の瞬間に新しいバンドルを始める
フレッシュスタート効果を活用するため、時間的な節目(月曜日、新しい月、誕生日)に新しいバンドルを始める。