裏付けとなる考えを、重複せず全体を網羅する分類にまとめる
3〜5個の裏付けとなる論点を、互いに重複せず、全体として論点を完全にカバーするように組織する(MECE)。
Why it works
MECE(相互排他的、かつ全体として網羅的)の構成は、認知的に2つのことを行う。証拠を水増しする二重カウントを防ぐこと、そして、重要な次元が抜け落ちていないという完全性を聞き手に示すことである。MECEでない構成は、暗黙の計算違い(「3つの理由と言っているが、実は2つは同じ理由だ」)を生み、聞き手に何が抜け落ちているのか疑問を抱かせる。
How to do it
- 自分が主張したいすべての論点をリストアップし、確認する。どの2つも実質的に重複していないか?
- 重複していれば、一方を排除するか、両方を含む上位カテゴリーをつくる。
- 完全性を確認する。あなたのどの分類にもカバーされていない、議論の重要な次元はないか?
- あれば、分類を追加するか、それをカバーするよう再構成する。
- 3〜4個の分類を目指す。少ない方がたいてい引き締まり、多すぎると保持しづらくなる。
エビデンス
MECEは専門的な構成の標準であり、心理学の用語ではない。その価値は論理的な一貫性とコミュニケーションの明快さにある。仕組み(二重カウントの防止、完全性の伝達)は分析的に妥当だが、対照されたコミュニケーション実験では検証されていない。 (mechanistic)
現実世界の複雑なトピックでは、完璧なMECEはしばしば不可能である。この規律は、数学的な証明を達成することではなく、重複を減らし網羅性を高める方向へ押し進めることである。
よくある間違い
「運用面」「戦略面」「その他すべて」のような、網羅的だが巨大な分類をつくってしまうこと。これは技術的にはMECEを達成するが、読み手が議論を進む助けにはならない。
IX Coach でこれを実践する
More practices for ミント・ピラミッド原則
- 積み上げではなく、結論から伝える
まず自分の結論や提案を述べ、その後に裏付けとなる証拠を示す。
- SCQA(状況―複雑化―問い―答え)で問題を枠づける
SCQAフレームワークを使い、自分の推奨を述べる前に文脈をきれいに確立する。
- ピラミッドのすべての階層で並行構造を使う
階層の同じレベルにあるアイデアは、文法的にも論理的にも並行しているべきである。
- すべての裏付けとなる論点に「だから何?」テストを適用する
各裏付けとなる論点は、ピラミッドの上にある問いに直接的かつ独自に答えるべきである。
- 自分が興味を持った問いではなく、読み手が心に抱いている問いに向けて書く
自分の分析とその結論からではなく、読み手の状況と差し迫った問いから始める。