認知再構成
自動思考を特定し、証拠に照らして検証し、より正確なものに置き換える。
Why it works
感情は出来事そのものからではなく、評価から生まれる――交通事故のニアミスは、「もう少しで死ぬところだった」と読むか「反射神経が働いた」と読むかで感じ方が変わる。認知再構成は評価の段階に介入する。ホットな思考を事実としてではなく検証すべき仮説として扱うことで、その自動的な支配力を弱め、その思考が生み出す感情は燃料を失っていく。
How to do it
- 気分が変わった瞬間に自動思考を捉え、そのまま一字一句書き留める。
- その思考をどれくらい強く信じているか(0〜100%)と、それが引き起こす感情を評価する。
- 公平な第三者になったつもりで、その思考を支持する証拠と反する証拠を列挙する。
- すべての証拠に合うよりバランスの取れた思考を作り、信念と感情を再評価する。
エビデンス
認知再構成は、不安とうつに対する多くのランダム化比較試験やメタ分析にわたって強い裏づけを持つCBTの中心的でよく研究された構成要素である。単独の技法としての効果は、完全なプロトコルから切り離して考えるのが難しい。Lorenzo-Luacesらによるレビューは、認知変容の手続き・実際の認知変容・症状変化の間の関連がいかに絡み合っているかを詳細に検討しており、この技法を単独で分離することが難しい理由を裏づけている。 (clinical)
再構成は構造化されたプログラムの中でもっとも効果的である。単独では自分自身との言い争いに陥ることがある。目標は正確さであり、無理に前向きになることではない。
出典
よくある間違い
否定的な思考を非現実的に前向きな思考に置き換えようとすること。脳は信じていないスローガンを拒絶する――目指すのは陽気さではなく正確さである。