銀行明細を見る前に自分の実際の価値観を引き出す
銀行明細を見ずに上位5つの価値観を書き出し、それから2つを比較する。
Why it works
多くの人は自分の支出が自分の価値観を反映していると信じているが、それを検証したことがない。掲げている価値観と実際の支出行動とのギャップは、支出カテゴリではなく価値観から予算編成を始めない限り隠れたままになる、金銭的不満の確実な発生源だ。支出データが会話を左右する前に——価値観を先に引き出すことで、現在の配分を測る正直な基準点が生まれる。
How to do it
- 人生で最も大切な5つのこと(人間関係、自由、健康、創造性——理想ではなく本当のこと)を書き出す。
- 過去3か月分の銀行・クレジットカードのデータを取り出す。
- 各支出カテゴリを5つの価値観に照らし合わせ、どれにも当てはまらないものをすべて印を付ける。
- ギャップに注目する:どの価値観にも仕えていないお金はどこに流れているか?
エビデンス
価値観と行動の一致に関する研究は、行動が自己決定された価値観と一致しているときに主観的ウェルビーイングが高くなることを示している——自己決定理論に根ざした知見だ。金融行動への応用はメカニズム的なもの。 (mechanistic)
価値観の引き出しは人々が報告する価値観を明らかにするが、実際の価値観は異なる場合がある。この手法は、自己申告が不完全であっても方向性としては正確だと仮定している。
出典
- Deci & Ryan (2000), self-determination theory and intrinsic motivation, Psychological Inquiry
よくある間違い
先に銀行明細を見て、既存のパターンを正当化する「価値観」を後から作り出すこと——それは価値観の引き出しではなく合理化だ。
IX Coach でこれを実践する
More practices for 価値観に基づく支出術
- 自分の価値観を中心に意識的な支出カテゴリを設計する
一般的な予算カテゴリを価値観にちなんだ名前のバケツに置き換え、すべての配分が明白に正当化できるかどうかがわかるようにする。
- 設計によって最優先事項への支出を罪悪感なしにする
最高優先度のカテゴリには余裕を持って事前配分し、その範囲内での支出にはその場での承認を不要にする。
- どの価値観にも仕えないカテゴリは容赦なく削る
掲げた価値観に仕えない支出こそ容赦なくすべき場所であり、大切な支出ではない。
- 年次の価値観・支出一致レビューを行う
1年に一度、支出を価値観と照らし合わせてレビューする——価値観は変化するので、配分もそうすべきだ。
- 大きな買い物に「1ドルあたりの価値」テストを適用する
大きな買い物をする前に、同じコストの代替案に対して、この買い物が1ドルあたりどれだけのウェルビーイングを生むかを問う。
- 価値観予算の一部を他者への支出に割り当てる
プロソーシャル支出——他者に使うお金——は、同額の自分への支出よりも1ドルあたりでより長続きする満足感を生む。