行為と自己を切り離す

自分の行動や結果を評価しても、自分自身の全体を評価してはいけない—そうすれば一つの失敗が自分の価値全体を断罪することはない。

Why it works

自己全体を評価するという習慣は、自己を単純で評価可能な対象として扱うが、実際の自己は複雑で絶えず変化していく過程である。エリスは、この評価が論理的に一貫性を欠くと主張した。何千もの側面を持つものに単一の点数をつけることは正当化できない。行為と自己を切り離すことで、失敗を全面的な断罪のように感じさせる認知的な仕組みが取り除かれ、実存的な脅威を感じることなく、その具体的な行動に取り組む自由が生まれる。

How to do it

  1. 自己批判的な思考に気づいたら、それが指している具体的な行為や結果を特定する(「プレゼンがうまくいかなかった」)。
  2. それを人物への評価ではなく、行動への評価として言い直す。「私は失敗者だ」ではなく「あのプレゼンは普段の水準を下回っていた」とする。
  3. 自問する。この一つの出来事は自分という人間全体への評価を正当化するか?その評価が見落としている点を三つ挙げてみる。
  4. その行動に取り組むことを約束しつつ、全体を断罪する評価を明確に拒否する。

エビデンス

REBTは、その中心にUSA(無条件の自己受容)を据えており、不安、抑うつ、不合理な信念を軽減するというメタ分析的な裏付けがある。行為と自己を区別するという発想はエリスが提唱した概念上の核心だが、REBT全体の中でこの要素だけが持つ増分的な効果は、臨床試験で単離されたことはない。REBTの転帰研究50年間を対象とした2018年の系統的レビューとメタ分析は、この手法が臨床集団全体にわたって苦悩と不合理な信念の確かな軽減をもたらすことを裏付けている。 (clinical)

メタ分析はREBTを一つのパッケージとして扱っており、行為と自己を区別するという要素だけが持つ独自の貢献は実験的に単離されていない。

出典

よくある間違い

全体を断罪する評価を、少しだけ和らげた別の全体評価に言い換えること(「まあ大体は大丈夫」)—肝心なのは点数を和らげることではなく、自己全体を評価するという論理そのものから離れることである。

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