強みに基づくリーダーシップを実践に活かす
リーダーシップの強みの四つの領域と、補完し合うチームの築き方
弱点を直すのではなく、強みに焦点を当ててリードするにはどうすればよいか?
トム・ラスとバリー・コンチーがギャラップ社の数十年にわたる管理職研究をもとに開発した強みに基づくリーダーシップは、最も効果的なリーダーは自分自身の強みに投資し、実行、影響、人間関係構築、戦略的思考というリーダーシップの四つの領域すべてをカバーする組み合わせの強みを持つチームを築く、という考え方です。ギャラップの相関研究は、強みに焦点を当てたチームがより高いエンゲージメントとパフォーマンスを報告することを一貫して見出していますが、因果関係の方向は完全には確立されていません。
リーダーシップ開発におけるデフォルトの前提は、効果的なリーダーはあらゆる次元で有能な、バランスの取れた人物でなければならないというものです。数百万件のインタビューにわたるギャラップの研究はこれに異議を唱えました。最も効果的なリーダーはバランスが取れているのではなく、彼らのチームがバランスが取れているのです。ラスとコンチーの著書『ストレングス・リーダーシップ』は、リーダーシップの強みの四つの領域を特定し、優れたリーダーは通常そのうち一つか二つだけからリードしていることを発見し、自分の強みを知ることで、あなたの強みを重複させるのではなく補完する人々に囲まれることができることを示しました。
実践法
- 自分の支配的なリーダーシップの強みを特定し、そこからリードする
四つのリーダーシップ領域のうちどれから自然に動いているかを知り、四つすべてで同等に強くなろうとするのではなく、それを増幅させる。
- 組み合わせた強みが四つの領域すべてをカバーするチームを築く
自分と同じように考える人ではなく、領域のカバーを意図的に狙って採用し編成する。
- 弱点よりも強みにより多くの開発努力を投資する
弱い分野を「まずまず」から「平均」にするより、強みの分野を「平均」から「卓越」にする。
- 実行の領域からリードする — 目標を一貫して達成する
実行が強い人は、アイデアを取り上げてそれを実現する方法を知っている。
- 人間関係構築の領域からリードする — チームを一つにまとめる
人間関係構築が強い人は、プレッシャーの下でチームの結束を保つ接着剤である。
- 影響の領域からリードする — 主導し、発言し、他者の声が届くようにする
影響力が強い人は、組織の内外でチームのアイデアを売り込む。
- 戦略的思考の領域からリードする — 情報を吸収し分析する
戦略的思考が強い人は、単に現状だけでなく、あり得る未来にチームの焦点を保つ。